戦争法廃止! 立憲主義をとりもどす

第1期憲法学習のつどい全3回の内容を講演集としてまとめました。

(砂町の会ブックレット1)

A5版 全64ページ 頒価300円

まえがき より

東京大空襲を受けた江東区砂町の地域で、戦争法案に反対する市民運動が起こりました。2015年9月19日の戦争法強行後、地域でいち早く戦争法廃止の独自の署名にとりくむなかで、安倍政権の暴走を止めるには、しっかりした「理論武装が必要」という小林節氏(慶応大学名誉教授)の話から、さっそく企画したのが3回連続「憲法学習のつどい」でした。
そこには、多くの地域の皆さんに参加していただきましたが、全部聞けなかったという方の声をお聞きし、「砂町の会」として講演集の冊子をつくって安価にお分けしようと、出版作業が始まりました。こうして、市民ブックレットが誕生しました。
講演は、第一線でご活躍の西田穣さん、石川裕一郎さん、池田佳代子さんに訴えるヒントにあふれたお話をしていただきました。それが今、「戦争させない・9条壊すな!総がかり行動実行委員会」がよびかけた「戦争法廃止・立憲主義回復を求める請願署名」とりくみの大きな力となりつつあります。その力をもっと強くして請願署名を広げたいという思いで、皆様にお届け致します。
安倍政権は、「立憲主義、憲法尊重擁護義務」をかなぐり捨てて、憲法の明文改定を公言しています。これに対し、5野党は共同で安保法制廃止法案を提出し、戦争法廃止、集団的自衛権行使容認の閣議決定撤回、安倍政権打倒の目標で、選挙協力をはじめ、野党共闘を開始しています。
「砂町の会」もその一翼をにない、草の根の市民運動を広げ、後押ししていきたいと思います。
2016年3月

目次

■これだけは知っておきたい戦争法・・・・・・・・西田穣
――違憲、立憲主義に反するものは廃止しかない
1 はじめに――結論はひとつ「戦争法は違憲だからダメ」
2 憲法は何のためにあるのか
3 戦争法の危険性をつかむ
4 戦争法は憲法と立憲主義を壊すもの
5 私たちにできること

■立憲主義って何?・・・・・・・・・・・・・・石川裕一郎
1 まず憲法とは?――キーワードは「立憲主義」
2 立憲主義とは
3 戦後日本の憲法教育・護憲運動にかけていた視点
4 近代立憲主義から政党の改憲案を診る
5 自民党憲法改正草案の危険性
6 おわりに

■憲法の危機――英語でみる安保法制・・・・・・池田香代子
世界でもっともすぐれた人権規定をもつ日本国憲法
「これ、英語でなんて言う?